どうする?ファンダメンタルズ分析で考える【ダイコー通産】

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投資初心者の私がTwitterで「割安成長株」との情報を得て、なんとなく買ってしまった「ダイコー通産」。現在、評価損益-20%となっております(泣)

今後、どうしていくのが良いか方策を考えるためにも、ここで改めて分析をしてみたいと思います。ブログの形にすることで何か見えてこないかな。

どういう会社?

CATV・情報通信分野の商社です。ケーブルや通信機器、設置用金具等の材料を製造メーカーから仕入れて、CATV事業者や通信工事施工業者に販売する。ごく一般的な卸売業の事業構造です。

社長は河田晃さん。株主構成から一族経営のようです。1975年設立とのことですので、2代目でしょうか。

何が強みなの?

HPを見たところ『CATV業界や情報通信業界の高度化するニーズに、高い専門能力で応えて』いることでしょうか。確かに通信システムに関する専門知識がないとベストな商品は提案できなさそうです。また、北海道から沖縄まで全国12か所に営業拠点を展開していることも強みと言えそうです。

しかし、これが独自性や高い競争力に繋がっている…かどうかはよくわかりません。

最新決算

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至近の21年5月期は営業利益率が前期比50%増!これは文科省が小中学校に高速通信網を敷く「GIGAスクール構想」による特需の影響です。一方、特需剥落によって来期は逆に減収減益の予想となっています。

この特需の意味をよく理解しないまま株を買ったことが、今回の敗因と思っています。ようするに特需の影響が見た目の成長率にどの程度影響しているかがわかっていなかった。実態以上に成長していると勘違いしてしまったんですね。

中期経営計画によれば、特需の影響を除けば24年5月期まで増収増益が継続する予想となっていますが、成長率は売上ベースで年5%程度といったところでしょうか。インデックスに勝つには力不足感が否めません。

各種指標

おおまかな目安です。

 PER:10倍、EPS:123円、PBR:1倍、ROE:10%、配当性向:30%以上

これといった同業他社を見つけられなかったため、比較ができませんでした。割高ではないとは思います。過去の推移からPER:13倍くらいまでは上値余地があるかもです。123円×13=1,599円。

結論

堅実でよい企業とは思いましたが、成長率が5%はやはり物足りないです。また、成長戦略として地域開拓が挙げられていますが、具体的には東京営業所・物流センターの移転計画があるだけで、「年に何拠点を新設!」といった明確なストーリーは見えてきませんでした。

やはりリリースすべきでしょうね。21/8/28現在の株価は1,258円です。決算前から続いていた下落は1,200円あたりが底で反発したようには見えます。引き続きチャートを見ながら早めに損切したいと思います。(言うは易し行うは難し)

全て売却できたら、今度はチャートを見ながら売買の反省もできればと考えています。